視覚情報を減らしてミスも減らしましょう

我々は目から多くの情報を得ています。しかしそれが時としてミスを招くのです。今回は視覚の情報がミスを招く事実とその対策についてお話しようと思います。

書いておいて言うのもなんですが、別に脳科学的な根拠はないですが最後まで読んでいただけると幸いです。

Contents

まずは、結論まとめ

できれば最後まで読んでいただきたいですが、長文はしんどいという方もいるので、まずは結論からお話します。

結論ですが、

「視覚情報を減らすとミスが減るかもしれません。その対策として、仕切りを使ったり色々な方法があり、それをぜひ試してみてくださいね」

という内容です。

 

視覚情報が多いとミスを産む

視覚情報が多いということはそれだけ多くの情報を得られるので良いと思うかもしれませんが、それは目から入った情報を正しく処理できた場合です。

多くの視覚情報を正しく処理できない場合は逆にミスにつながると私は考えています。

なぜ、多くの視覚情報があるとミスが増えるのでしょうか?

理由その1:量と確率の問題

先程も少し述べたように、多くの情報が入ってきてもその処理でエラーが出れば、ミスに繋がります。

前提として、人間はミスをする生き物です。ミスする確率は作業や体調、その人の資質によって異なるでしょうがゼロにはならないと考えています。

量が多くなれば、確率が低くても処理に出るエラーは増えてしまいます。

100回に1回の確率でミスをする人が視覚から100の情報を得たとします。処理にエラーが1個出ます。一方で10000の情報を得たら100個のエラーが出ることになります。

このように量が増えれば、エラー確率が低くてもエラーは多くなりミスが出やすくなるといえます。

理由その2:視覚は同時処理しようとするからミスが出る

視覚からの情報というのは一つ一つ順番に入ってくるものではありません。

例えば、本を1ページ読んでいても、自分が読んでいるページ以外も目には入ってきます。意識はしていなくても、目には横や下の文字の情報も入ってきておりそれを脳は自然と処理してしまいます。漫画などならセリフだけでなく絵の情報も処理することになります。

このように複数の情報を同時処理すると、マルチタスクになるため、マルチタスクが苦手な人にとっては、脳が情報の処理エラーを起こしやすくなります。またマルチタスクで直接エラーを起こさなくても、脳が疲労しやすくなりその結果、処理エラーが起きやすくなる人もいるでしょう。

理由その3:意識が別に行きやすくなる

視覚から多くの情報が入ると、どうしても意識が他に行きがちです。その結果、本来しないといけない情報処理ができないというエラーが生じてミスが出てしまういます。

「文章を一行読み飛ばしてしまって大切な箇所が抜けていた。」というのは支援員をしていると良く聞く話です。私自身も細かい字でびっしり書かれている文章を読んでいると一行読み飛ばしてしまうことがあります。

漫画なら次のコマの迫力のある絵に意識が行き今読むコマを読み飛ばしてしまい、ストーリーの解釈が微妙にズレるとかでしょうか。

情報を減らして処理エラーを減らそう

このように原因は様々でしょうが、視覚からの情報が多いことで処理にエラーが発生しやすくなり、その結果ミスが出やすくなると私は考えています。

ではどうすれば良いのでしょうか?

ズバリ情報を減らすです!!

ここからは具体的な視覚情報を減らす方法を書いていこうと思います。

具体策その1:視界を狭くする

自習室のように仕切りを使い、視界に入るものを減らすことで目からの情報を減らせます。

これの良いところは他人の目線や他人の動きなど予期せぬも目からの情報を減らせる点です。

自分の作業に集中しやすくなったり、疲労が軽減されミスが減らせる可能性があります。

具体策その2: 視界に置くものを減らす

自分の机など作業する場所に置くものを減らすとそれだけで脳への負担は減ります。

私の場合は今すぐにやる仕事以外の資料は目につかない場所におきます。

視界に入るとそれだけで「今の作業の次はあれをやってその後は….」と余計な思考により脳のメモリが使われて、今おこなっている作業でミスが出るからです。

具体策:PCの文字サイズや画面表示を拡大にする

文字が小さいと、画面から入ってくる情報量が増えます。上や下、左右の文字が多く見えるので脳が処理をしようとしてしまい読み間違えたり、読み飛ばしやすくなります。

画面を拡大して画面に映る文字数や情報量を減らすことができます。

CTRLキーを押しながらマウスホイールを回せば画面は簡単に拡大・縮小できるのでやってみてください。

具体策その2: 本を読む際は読む場所以外を隠す

私は本を読んでいると速く読もう気持ちが焦って先の行に目がいき必要なことを飛ばしてしまうことがあります。別にプライベートで読む本なら別に問題はないのですが、仕事だと必要な数字を見落としてミスをするということが起こります。

そのため、仕事でミスが出ないようにするために私は「読む場所以外を隠す」ということを行います。

付箋や定規、ノートの切れ端などを使い読みたい行より下は見えないようにしています。(横書きの文章の場合)ワードなどの文章の場合は他の行を黒で塗り潰し、読んだ行以外は見えないようにしたりします。

これと文字サイズを変更することでPCから入ってくる情報を減らしています

気軽に試してみましょう

いかがだったでしょうか、自分の脳の処理能力に合わせて情報量を減らすだけでミスが減ったり疲労が減る可能性があることがわかっていただけたでしょうか。

目から入ってくる視覚情報を増やしたり、処理能力を増やすのは難しいですが、視覚情報を減らす方法は案外簡単で容易に試せるものが結構あります

今回ご紹介した内容も試しやすいものが多いと思うので気軽に試してみてください。

試してみて効果があれば続ければ良いですし、効果が無さそうなら次の策を試せば良いです。それくらいの気持ちでとりあえずやってみてください。

この記事が少しでも誰かの役に立てば幸いです。