決めつけは危険です。決めつけ癖の対策はこれ!

人はついつい「自分の考えていることが正しい。事実だ」と思いがちですが、そう考えてしまうと自分を苦しめてしまうこともあります。

そうならないための方法を今回はご紹介しようと思います。

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自分の考えや感じたことを正しいと決めつけない方が良い

「自分が感じたこと、思ったことが正しい。そうに違いない」とついつい決めつけてしまいがちです。しかし、それは本当に正しいのでしょうか?自分がそう思っているだけと言うことはないでしょうか?

例えば、今日、同僚や友人があなたと話している時に眉間にシワを寄せていたとします。「自分の言ったことがおかしかったから、友人は怪訝な顔をしていたに違いない」とか「自分が友人を不快にしてしまった」と考えるとあなたは気分が良くないでしょう。

しかし、この考えは正しいのでしょうか。一見、正しいように見えますが他の可能性もあるのではないでしょうか。例えば、友人はコンタクトレンズを付けるのを忘れてしまって、あなたのことが見えづらく目を凝らしているだけかもしれないし、あなたの後ろにある何かを見ていただけかもしれません。

実はこっちが真実かもしれません。そして、こちらが正しければあなたの気持ちはだいぶ変わると思います。

このようにあなたの考えはあくまでもあなたの主観であり、必ずしも正しいとは限りません。なので「〜に違いない」と決めつけてしまうと、視野が狭くなったり、誤解を生むことがあります。またネガティブな決めつけはあなたの気持ちを落ち込ませます。

どうすれば決めつけないようになるのか?

ここで今日の本題です。どうすれば、自分の考えや感じたことを正しいと決めつけずに物事をみることができるのでしょうか?

ここでは比較的簡単な決めつけ対策をご紹介していきます。

かもしれない思考

車の運転では「歩行者は出てこないだろう」と決めつけるのではなく、「歩行者が飛び出してくるかもしれない」と可能性を広げて持っておくことが大切だと言われています。

これは普段の生活(特にネガティブに捉えがちなこと)に関しても必要だと思います。主観ですがネガティブな人はネガティブな内容については起こると決めつけている人が多いように感じます。

ネガティブな人は自分のネガティブ思考で決めつけるのではなく、「〜かもしれない」とポジティブな可能性も検討することが大切でしょう。様々な可能性があるとわかるだけでもネガティブな気持ちや不安は和らぎます。

事実と主観を分ける

私が接した精神疾患や発達障害の方の中には自分の決めつけにより事実を歪めてしまう方が結構いました。そういう方は自分の主観=事実だと自分でも気づかないうちに考えてしまっています。
それを防ぐためにおすすめするのがこの方法です。
やり方は簡単です。

1「事実」と「主観(感じたこと、思ったこと)」を分けて書きます。
2主観はあくまでも主観であり事実とは限らないと考えましょう。
3主観の部分は他の可能性があるか考えましょう
4他人に別の可能性を検討してもらいましょう

最低でも1と2はやってください。3と4が一人で難しい方はやらなくても大丈夫です。できればカウンセラーなどと行うと良いでしょう。

何が事実で何が主観かわからないという人は「〜だと思った」とか「〜のように見えた」とか「〜だと思った」ということ、その他感情に関連するワードを含むワードが入るものは全て主観だと考えてください。

先程の例で考えると
事実は
同僚や友人があなたと話している時に眉間にシワを寄せていた
だけです。

そして主観は
「自分の言ったことがおかしかったから、友人は怪訝な顔をしていたに違いない」
「友人を自分が不快にしてしまった」

と分割することができます。

「自分の言ったことがおかしかったから、友人は怪訝な顔をしていたに違いない」
「友人を自分が不快にしてしまった」
は自分の主観であり、これが正解だとは限らないなーと思うことが2の工程です。

その後は、可能なら行ってください
3主観の部分は他の可能性があるか考えましょう
4他人に別の可能性を検討してもらいましょう

そうすると「友人は目が悪かった」という可能性が見つかるかもしれません。

他人に聞く

理想は当事者本人に聞くことです。例の場合ですと、友人自分が言ったことがおかしかったかどうかを友人に聞くのが早いです。少なくとも友人はこういう意図で言ったという事実ができます。(例え、友人が嘘をついていたとしても、あなたが勝手に考えているより良いです)

とにかく事実を確定させることができ、なにかしらの行動に移せ建設的に物事が進みます

当事者本人に聞けない場合も、信頼できる人や相談できる人に聞いてもらい、自分の考え以外の可能性があるか聞きましょう。「私はこう思っているんだけど他の可能性もあると思うんです。どんなのがありますか?」と聞くと相手も答えやすいでしょう。

事実に基づき考えることは気持ちを楽にします

それが事実かどうかわからない状況で、考えてもそれはあくまでもあなたの推測にすぎません。そこでモヤモヤしても何も前に進みませんし、場合によってはことが悪い方に進むことがあります。

事実を確認しない限りはそれは一つの可能性にすぎないことを知りましょう。

事実だと確定したらそこからは色々とアクションが取れますし、事実かどうかわからない場合は、どんな可能性があるか検討し、どの可能性にもとりあえず対応できる一番無難なアクションは何かを考えていきましょう。

 

やれることからやっていこう

一人で勝手に決めつけてストレスを溜める!これは本当にしんどいことです。そして周りはそのしんどさに気づきにくいです。
まずは今回ご紹介した対策のうち自分ができることを一つでもやってみてください。

できることやっていくことで物事が好転する可能性が高まりますよ。

この記事が少しでも誰かの役に立てば幸いです。