【ワーキングメモリが弱い人向け】思い出すヒントを作ってから席を外しましょう
私はワーキングメモリが低く、不眠が続くとその傾向はさらに顕著になります。作業途中に人に呼ばれ席を外し用事が終わり自分の席に戻ったら、「どこまで作業をしたっけ?」と自分が何をしていたかはっきり思い出せず、時間をロスする・タスクが抜けるということが発生します。
そんな時に私がしている対策「思い出すヒントを目につくところに置く!」を今回ご紹介します。発達障害(得にADHDなどでワーキングメモリが弱い)を持っている人は参考にしてみてください。
Contents
私の持つ困り感・私が対策している理由
【その前に】
この方法のメリットや行う理由に関心の無い方は、この部分は飛ばしてください。私としても大切なのはこの記事を読んだ人に実践していただくことなので(もちろん「やってよかった」と思っていただけたらベストですが)
【私の持つ困り感・この対策をしている理由】
冒頭でも、書いた通り作業を途中で終えてしまうと、再開時にどこから作業を始めればよいかわからなくなったり、思い出すのに時間がかかります。その結果、さっきやった工程を再度やってしまい時間をロスしたり、必要な工程を飛ばしてミスに繋がったりします。
【例えばこんな感じ】
伝票のデータを入力した表(↓のような表)と紙の伝票を見比べ、入力ミスを確認する作業200件するケース
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- 私が自分の席でExcelのシートで200行のデータを間違ってないか上からチェックしている
- 上司が「荷物を運ぶのを手伝え」と私を呼ぶ(このとき84件チェックしていた)
- 私は「すぐに行きます」と返事をして上司のところに行く
- 荷物を運ぶのを終えて自分の席に戻る
- 自分が何件目まで作業していたか曖昧になっている
- 絶対にチェックしたと覚えているのは65件目。ミスがないように66件目から作業開始
結果、20件分ほど時間をロスしまう!!!
私がしている対策
タイトルにもある通り、思い出すヒントを置いてから席を離れます。
【具体的にはこんな流れ】
1.同僚・先輩・上司に呼ばれる
2.返事をする
3.すぐには席を立たずに以下のどれか、又は複数を行う
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- 「次は〜からやる」というメモを付箋に書いて机やパソコンに貼る
- 再開するポイントを鉛筆で囲む
- PCの付箋アプリに記入する(私は常にチェックをするので)
- 手に書く
- 次に使うファイルや資料をパソコンのキーボードの上におく
- ワードなどのデータならそこだけ色を変えておく。コメント機能を使う
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4.席に戻ったら、3で記録したものをみて作業を思い出す
この方法のポイント
ポイントその1 席に戻ったら絶対に見る場所にメモを置くこと!!
自分の行動パターンを予測して絶対に見る場所にメモを配置するのがポイントです。私の場合は、
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- ペットボトル(よく水分を摂取するので、ペットボトルに付箋を貼ってます)
- PCの画面
- PCのデスクトップ(付箋やWordなどの場合)※他の起動中のアプリは最小化しておきましょう(Windowsキー+Mで最小化できます)
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ポイントその2 相手を待たせないこと!!
ダラダラしていると怒られるので、素早くヒントを作ることが大切です。私はすぐにメモを書けるように、私はボールペンと付箋を常に机の上に置いてます。自分が使いやすく、さっと記録できるアイテムを用意しておくと良いでしょう。
使えそうなグッズやツール
人・職場環境によっても、どの方法が有効かは異なります。なので以下を参考にして、自分の状況にはどれが1番効果的か色々試してください。
【アナログ編】
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- 付箋(ココサスという付箋もあります)
- シャーペンや鉛筆(消せるので安心して書き込める)
- メモ帳
- レコーダー(使用のハードルは高いかも)
- クリップボード
【デジタル編】
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- 付箋アプリ(Windowsに入っています。常に起動しておけばすぐに書き込めます)
- Word
この対策にちょい足し
お客さんに接しない事務などで使えるちょい足しテクをご紹介します。障害をオープンにしてようが、クローズにしてようが使えるので余裕がある人は使ってみてください。
【どんな方法かというと・・】
相手に何か言われる前にこれらの対策をする理由を言うということです。例えば「アホなんでさっきやってたことよく忘れちゃうんですよ。メモさせてください。すみません」とでも言っておけば、相当せっかちな人や性格の悪い人でなければ、待ってくれることが多いです。なぜなら、程度問題で多かれ少なかれこのようなことはどんな人にもあるからです。
そうやって、自己開示しておけば、今後もメモをする時間をとりやすくなる可能性があります。学生時代のバイト先にこのテクを使っている人(健常者)が同僚にいました。
カッコ悪いと思わずぜひ試してみて!
「こんな当たり前のことは誰でもやっている!」と思う人もいるでしょうし、見栄えは良くないので馬鹿にする人も出てくるかもしれません。しかし、障害の有無に関わらずこれらの工夫をせずに時間をロスしたり、ミスをしている人は少なからずいます。私はそういう人を多く見てきました。
仕事で大切なのは「見栄え以上に結果を残すこと。ミスをしない、減らすこと」です。馬鹿にされることや、カッコ悪いと意地を張ってミスする人よりも、工夫してミスを減らし、結果を出している人のほうが評価は高いです。
なので、この記事を読んだ方はぜひこの対策を試してみてください。発達障害を持っていても工夫できることはあると思います。
この記事が少しでも誰かの役に立てば幸いです。