読み上げ機能は発達障害の強い味方

2021年8月10日

意外と使われていないのがパソコンの読み上げ機能です。この読み上げ機能はミスが多いタイプの発達障害(ADHD傾向など)の人に超おすすめの機能なのでご紹介します。ぜひ、上手に使ってミスを減らしてください。

Contents

読み上げ機能とは?

その名の通り、書いた文章(書いてある文章)を読み上げてくれる機能です。Word、Excel、ブラウザ(インターネットを見るアプリのこと。Google ChromeやSafariなど)にはこの機能がついています。

使い方については後ほどご紹介しますね。

なぜミスのチェック漏れが出るのか?

まず、「そもそもなぜミスのチェック漏れが出るのか?」を書いていきます。

注意欠陥を持っている発達障害の人はどんなにミスをチェックしても、チェック項目を覚えていられない、チェックする文字や行を飛ばしてしまうなどが起こり、チェック漏れが出てしまうことがあります。

また、発達障害の人の中には、視覚情報の処理が苦手という人がいます。彼らにとって目視でのミスチェックは通常の人よりエネルギーを使うため、疲労しやすく、チェック漏れが生まれやすくなります。

その他の原因として、発達障害と関係なく「自分が書いたものは間違っていない!」という慢心からついついミスチェックが甘くなってしまうことがあります。

読み上げ機能を使うとなぜミスが減るのか?

では、読み上げ機能を使うとなぜミスが減るのか?疑問に思う人もいると思います。ここでは例を挙げてご説明します。

カタコトの日本語を使う外国人をテレビなどで見たことがあると思います。その時に、彼らの日本語の違和感に気づきませんか?

例えば、「明日、私走るです。」と話していたら「あれ??変な日本語だな」と思いませんか?

このように我々は読み上げられると、普段自分たちが使っている日本語と違うことに何故か気づくことができます。

この項目で科学的根拠や説得力のある理由を説明できていませんが、この「日本語の違和感に気付ける」という性質を見逃す手はないです!読み上げ機能を有効利用して、ミスチェックを減らしましょう。

会社で使って良いのか?

これは会社による!というのが答えです。しかし、入社前に配慮事項やお願い事項としてお伝えしてみるのは良いかもしれません。

個人的には、入社後にお願いするより、入社前や面接の時に伝えておくことをおすすめします。入社後に後出しのように配慮事項を出すのはこちらも気が引けるし、企業側も「聞いていない」となる可能性があるからです。

今は片耳だけのイヤホンや、外の音が聞こえるイヤホンも多くあるので、外の音も聞きつつ、ミスチェックができる環境を作りやすいと思います。そのことを企業側にお伝えして交渉してみるのも良いでしょう。

このような交渉が自分でしにくいという人は、ハローワークの職員や就労移行支援事業所など、就職活動の支援をしてくれる人に、面接前に相談し面接に同行してもらうのも良いと思います。

Word・エクセル・Google Chromeでの読み上げ機能の使い方

細かい使い方は丁寧に説明してあるサイトがあるのでリンクを載せておきます。

Word編

Excel編

https://bunkyudo.co.jp/20180613_excel/

Google Chrome編

Google Chromeに関しては様々な拡張機能がありますが、今回は私が使っているものをご紹介します。無料なので気軽に試してみてください。

Google Chrome™のテキスト読み上げ

私のブラウザはパソコンではGoogle ChromeをスマホではiPhoneのSafariです。Safariは読み上げ機能がもともと付いているので便利ですね。Google Chromeは拡張機能を使う必要がありますが、入れること自体は難しくないですし、Safariと同じような使用感になるのでおすすめです。

Google Chromeの読み上げ機能はどんなものでも良いと思います。自分にあったものを探してみてください。YouTubeで調べると、沢山の動画があるので参考にすると良いと思います。You Tubeのリンクを張っておきますので、チェックしてみてください。

You Tubeで読み上げ機能をチェック

 

発達障害を持っていると色々と苦労することがあるのも事実です。しかし、上手にツールを使うことで障害特性をカバーすることが可能なことも多々あります。読み上げ機能も有効活用して仕事や生活をより良いものにしてください。

このブログが誰かの役に立てば幸いです。