自分の障害特性と必要な配慮を説明できますか?
発達障害と共に生きるために重要なことの一つに「自分の障害特性をしっかり把握し、配慮と合わせて説明できるようになる」ということがあると思います。またこれは就職活動でも非常に重要なことになります。今回は、自分の障害特性を理解し説明できるようになることの重要性をお話します。
なぜ、自分の障害特性を理解し説明することが重要か?
【理由1:他人が発達障害の特性を正確に把握するのは難しい】
発達障害の特性や程度は、身体障害と違い外見ではわかりません(程度に関しては身体障害も同じですが)。また、個人差も大きいです。同じ障害特性でも一定の条件下のみで特性が出る人もいます。このような発達障害の性質から、他人が短時間でその人の障害特性を把握するのは難しいです。
だからこそ、自分で把握し自分から伝えることが重要なのです。
【理由2:自分が望む合理的配慮が受けられない】
障害者雇用で働く大きなメリットに障害に対する合理的配慮を受けることができる点があります。しかし、配慮は基本的に企業側が障害を察して配慮をしてくれるものではなく、こちらから企業にお願いするものです。そのため、就職時にこちらが明確に配慮をしてほしい事項を伝えないと、働いてから「企業が障害に配慮してくれない」と感じたり、働き続けることが困難になることがあります。
【理由3:そもそも発達障害に関係なく自己分析は重要】
自己分析ができていないと自分に向いていないことや苦手な仕事を選択し、失敗を繰り返してしまう可能性があります。また、自己分析をできていないと自分の長所を見過ごす可能性もあります。こういった理由から障害の有無に関係なく、就活生は自己分析をします。障害特性を知るのは自己分析の一環であり重要なことです。
これらの理由から自分の障害特性を知ることは重要です。まだまだ理由はあると思いますが、とりあえず思いついたものを書かせていただきました。
理由はどうであれ、私の経験上、自分の障害特性を知ることは自分のために必要なことです。まだ、しっかりと説明できないという人は、これから自分の障害の把握に取り組んでくださいね。障害の把握の方法に関してはまた記事にしていこうと思います。