就労移行を使う人へ!最後は自分で決めて!
当事者としてそして支援者として、就労移行支援事業所を使う人にこれだけは伝えたいということを今日は書いていこうと思います。
今後、就労移行支援事業所の利用を検討している方、または利用をしている当事者やご家族の方はどうか読んでください。
Contents
まずは、結論まとめ
できれば最後まで読んでいただきたいですが、長文はしんどいという方もいるので、まずは結論からお話します。
結論ですが、就労移行支援事業所の職員は虐待を絶対にしないようにしています。また「これが絶対正解」というものがわかりません。だから自分で決めることが大切です。ということです。
詳しくはこの後の文章で書いていきますのでよろしければ読んでください。
就労移行を使う際に絶対に知っておいて欲しいこと
障害の程度、生い立ち、環境、夢や理想。同じ就労移行に通う人でもそれぞれ違う人間であり、あらゆるものが違います。違いがあっても良いと思います。そしてそのどれも間違っていないと思います。
ただ、みんな共通のことがあります。それこそが私が知っておいて欲しいことです。
それは「最終的には自分が決める。自分がその責を負う」ということです!!
これが就労移行では非常に大切になってきます。
支援者は常にベストを選ぶことはできません
支援者は利用者さんのためにベストを尽くしています。(少なくとも私の周りの支援員はそうです)
しかし、必ずしも支援者から見てベストだと思う支援や訓練を提供できるわけではありません。なぜなら制約があるからです。
支援者は虐待になるから強要できない
支援者は自分達から見て必要だと思うことでも虐待にあたることはできません。
支援者がどんなに身につける必要があると思うことでも、無理矢理、訓練をさせることはしません。それは虐待になる可能性が高いからです。
例えば、筋肉が不足していて働く上で筋力が必要な利用者さんに対して、筋トレをして欲しいと思っても、利用者さん本人が痛いから嫌だと言えば無理矢理筋トレさせることはしませんし、できません。
その結果、利用者さんが就職できないとわかっていても、本人が嫌がることは虐待になりうるのでしません。
もちろん、筋トレの必要性を説き、何度もお話はすると思います。それでも本人が拒めば無理矢理させることはありません。
支援者も正解は分かりません
支援者は利用者さんのためになる支援や情報を提供します。(私はそう信じています。)しかし、必ずしもそれが正解かはわからないのです。
これが次に知って置いて欲しいことです。
例えば利用者さんが2社から内定をいただき、どちらかの会社を選ばないといけない場合、支援員はAの方が良いと思っていたけど、結果的には「B社に行って良かった。結果オーライ」なんてことは往々にして起こり得ます。
これは障害があろうがなかろうが、超能力者でないので未来はわかりません。そのため本当の正解を伝えることはできません。
できるのは「良いと思われること」「うまくいく可能性が高そうなこと」をお伝えすることだけです。また、持っている情報をお伝えして選択のお手伝いをするだけです。
覚悟と責任を持って選択を
ここまで読むとただ支援員が言い訳をしているように聞こえるかもしれません。しかし、これは私が見てきた事実です。
障害なんて関係なく、人間は何かしらの選択を常にしています。その結果としてリターンを得ると同時にリスクを負うのです。
何が言いたいかというと、障害のある当事者は支援員から得られる情報などから考え、選択していくことが求められます。そしてその選択の結果が良いものであれ悪いものであれ受け入れる必要があるということです。
だからこそ、自分の選択に覚悟と責任を持って選ぶことこそが重要なのです。
色々な情報を整理して選択する
では職員はただ情報を提供するだけなのでしょうか?他に何もできないのでしょうか?
支援員は情報を集めるお手伝いやその集めた情報の整理のお手伝いならできます。支援員が持つ情報や利用者さんが持つ情報を、支援員と利用者さんで一緒にまとめ利用者さんが決定しやすくすることをします。
支援員も正解はわかりませんが、情報を整理することや、客観的視点をお伝えする事はできます。
それらを参考にしてご自身が納得のいく選択をしてください。
最後に
矛盾するかもしれませんが、私は後悔のない選択などないと思っています。人間は結果が悪ければ後悔する生き物だと考えているからです。
ただ、誰かのせいで結果が悪くなったと人のせいにし、他人を恨むと前に進むのに時間がかかるし次に繋がらないように思います。
逆に、自分で選んだ道なら受け入れることができるのではないでしょうか。
だからこそ自分で道を選んで欲しいのです。
なんだか偉そうに語っていますが、この記事は私自身へのメッセージでもあります。
この記事を読み返す未来の自分が「自分で選んだ道だから結果を受け入れないといけない!」そう思えたら良いなと思ってこの記事を書きました。
この記事が少しでも誰かの役に立てば幸いです。