持論 抗うつ薬はわりとガチャです

私はもう10年以上抗うつ薬を飲んでいます。最近は症状も安定し同じ薬を3年ほど飲んでいます。しかし、安定するまでには、うつ病とだけでなく抗うつ薬の副作用との戦いがありました。そんな中で私が感じたことを今回は記事にしました。

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まずは、結論まとめ

できれば最後まで読んでいただきたいですが、長文はしんどいという方もいるので、まずは結論からお話します。

結論ですが、

抗うつ薬は飲んでみないと効くかどうかわからないガチャ的な要素があるけど、諦めずに回し続けることが大切。そしてガチャを回し続ける以外でできることもあるのでそれもしましょう

ということです。

詳しくはこの後の文章で書いていきますのでよろしければ読んでください。

抗うつ薬には相性があります

抗うつ薬には多くの種類があり、人により効く薬は異なります。またこれは副作用にも言えます

効果が出ずに副作用が出る人もいれば、効果も副作用も出ない人、効果が出て副作用がない、など人により同じ薬でも効果の出かたや感じかたは違います。

相性が良くない抗うつ薬を飲むと副作用ばかりが出て非常にしんどい思いをします。私も調子をよくするために飲んだはずの抗うつ薬で逆に体が動かなくなったり、眠くなったり太ったりと苦労をしました。

相性の良い抗うつ薬の見つけ方

私は医者ではないの、これはあくまでも私の経験則に基づいた意見です。

相性の良い抗うつ薬の見つけ方は「トライ・アンド・エラーしかない」ということです。つまり当たりを引けるかは運のガチャだと思っています

医者も相当悪徳な人でなければ治療しようと思って薬を出しているわけですから、効く薬を処方してくれるはずです。

その薬が効かないということは医者もどの薬がその人に合うかは飲んでみるまでわからないのだと思います。

大切なことはガチャを回し続けること

飲んで見ないとわからないからと言って飲まないよりは飲んだほうが良いと私は考えています

それは私自身が抗うつ薬を飲んで体調が良くなった経験があるからです。

なので、うつ病の投薬治療で大切なのことは自分に合う抗うつ薬に当たるまでガチャを回し続けることです。

ガチャを回す上で大切なポイント

ここで気をつけていただきたいのが、ただ闇雲にガチャを回さないことです。抗うつ薬ガチャにはポイントがあります。ここではそんな抑えておくべきポイントをご紹介していきます。

薬の記録をつける(医者も薬ごとに覚えていない)

「医者がしっかりとカルテに書いているから安心」と思わずに記録をつけるようにしましょう。

「どの薬を何ミリをいつ処方されたか?」「いつまで飲んだか?」「どんな副作用が出たか?」をしっかりと記録をつけておきましょう。

転院する際の診断書にそこまで書いてくれないことも考えられます。私は転院する際に書いてもらった診断書や意見書を転院先の医師に見せてもらったことがありますが、雑なものでした。

学校や企業と一緒で医師にもマメな人もいれば雑な人もいると考えられます。自分のことは自分で記録をし、伝えられるようにしましょう。

副作用が出たら報告

副作用が出たらすぐに医師に報告するようにしましょう。

今までにない体の異変を感じたら、ネットで薬の副作用を調べて見ると良いでしょう。メジャーではない副作用に関しては説明されない場合があるからです。

大切なのは、まず医師に報告することです。その際に「自分のしんどさがどの程度なのか?」という程度と「また他の薬に変えたいのか、もう少し様子を見たいのか」を自分の気持ちをしっかりと伝えましょう

これらを怠ると、医師は「そんなに副作用も強くなさそうだから、もう少し様子を見たほうがよい」と継続の判断をするかもしれません。医師が判断する材料を渡す意味でもしっかりと副作用の程度と自分の気持を伝えるようにしましょう。

ガチャが外れても絶望しない

薬の効果が出ないとひどく辛くなります。「まだこの地獄が続く」「薬を飲んでも治らない。どうしようもない」「医者は無能だ」など様々な負の感情が湧いてきます。

これは仕方がないことなのかもしれません。

これらの感情が湧くことを減らすために「薬はガチャ。今回の薬はたまたまハズレだった」と考えて絶望しないことです。

絶望すると余計に鬱がひどくなるので、このように考えるようにすることをおすすめします。

飲酒しない

鬱になってイライラしたり悲観的になるのを抑えるために飲酒をする人もいますが、これはやめてください。

薬の効果がちゃんと出ているのかがわからないですし、副作用が強く出る可能性があります。

しっかりと医師の指示に従うようにしましょう。

薬に期待しすぎず、他にできることもやる

抗うつ薬以外にも、うつ病治療中にできることはあります。抗うつ薬ガチャに一喜一憂するのではなくこれらを実施するのもおすすめです。

しっかりと寝る・休む

まずはしっかりと休むことが大切です。罪悪感を感じる必要はありません。

風邪を引いたときに休むのと同じです。少し治るのに時間がかかるだけなのです。そう思ってとにかく寝ましょう。

ネットはメンタルがやられそうなものは避ける

起きている時間は「自分ができることの中で楽しいと思える娯楽」を楽しみましょう。

映画や読書など何でも良いと思います。

しかし、掲示板やSNSなどで不安や焦りが強くなりそうなものは避けてください。今はそれを見てもマイナスなだけです。

まずはこの瞬間だけを考える

うつ病になると昔の嫌だったことや後悔などが繰り返し頭の中にやってきます。また未来を悲観しがちです。

しかし、どちらも今考えてもどうしようもないのです。わざわざ風邪を引いている状態で重要な案件を考える人はいないでしょう。

うつ状態で今のこと以外を考えるというのはそういうことなのです。

自分の新しい幸福の形を再構築。まずは幸せのハードルを下げる

今までのやり方だと心身を壊すということをうつ病が教えてくれたので、方向転換をしましょう。

しかし、うつ状態で色々考えるのは負担になるので、まずは日々の生活の中で良かったことを探したり褒めるようにしましょう。そうやって幸せのハードルを下げましょう

一旦、幸せのハードルを下げて気持ちが上向けば、また幸せのハードルを自分の調子を見ながら上げていけば良いのです。

まずは今の自分ができる範囲のことで幸せを感じられるようになりましょう。

幸せのハードルの下げ方については「ハードルを下げて幸せに」という記事も書いているのでそちらもどうぞ

やらないほうが良いことはこちらを読んでください

正直なかなか難しいのですが、やらなくて良いもこともたくさんあります。それはこちらの記事にまとめてありますのでどうそ。

うつ病は絶対によくなります。信じて治療をしましょう。

抗うつ薬がガチャだとしたら治療に数ヶ月の時間を要する可能性は確かにあります。しかし、うつ病の治療は抗うつ薬だけではなく、心理療法や休養でだいぶ良くなることがあります。

そして必ず良くなります。この記事を読んでいる今はとてもしんどいかもしれません。そしてこの記事の内容も信じられないかもしれません。

ただ今できることをやり、自分を肯定していけばきっと良くなるはずです。

この記事が少しでも誰かの役立てば幸いです。