具体的な配慮を言えますか?中編 配慮事項を作る前にやること

前回の記事では就職活動において配慮事項を具体的にすることが重要であるとお伝えしました。

ではどうやったら具体的な配慮事項を作ることができるのでしょうか?今回はそのへんを段階ごとに見ていこうと思います。 ただ、少し長くなるのと、絶対に知っておいていただきたいポイントがあるので、今回は中編になっています。ご了承ください。

必ずしも順番に行う必要はないと思いますし、人によってもどの段階から必要かも異なると思うので、必要な箇所を取り入れてください。

今回は配慮事項の作り方ということで「段階1:障害特性の把握」と「段階2:障害特性の確認と程度の把握」は簡略化しているので飛ばし読んでいただきてもダイジョブです。

Contents

段階1:障害特性の把握

まずはこれは欠かせません。障害特性を把握することが最初の一歩です。これは医師の診断や自身の失敗や、就労移行支援事業所での訓練を通して把握していくのが一般的かと思います。

これは今後、記事にしようと思います。

 

就労移行支援事業所に関しての記事はこちらをご覧ください。

https://withhattatu.com/post-96/

段階2:障害特性の確認と程度の把握

障害特性がある程度把握できたら次に行うのは障害特性が本当にそれであっているのかの確認と障害の程度の確認です。

例えばミスが多い=特性が注意欠陥とは限りません不安の強さが根底にある場合があります。

程度に関しても、ミスの度合いにも程度があると思いますし、自分である程度ミスを減らせるのか、ほぼ絶望的に無理なのかで配慮事項は変わってきます。そのため程度の把握も重要となってきます。

今回は全体の流れを重視したいと思うので、これもまた今後、記事にしようと思います。

配慮事項を考える前に知っておいてほしいポイント

ここからが今回の本題である「具体的な配慮事項の作り方」ですが、その前に絶対に知っておいてほしいポイントがあります。

具体的に企業にお願いする配慮事項を考える前にまずは知っておいてほしいポイントをここではご紹介していきます。

ポイント1:環境によって配慮事項は変化するもの

障害自体は生まれ持ったものなので基本的に変わることはありません。しかし、困り感は環境によって変化するものです。

例えば、人より匂いに敏感な人は工場では困り感はあるでしょう。普通のマスクより匂いを防止するマスクを使用させてもらうなどの配慮が必要かもしれません。しかし匂いが少ない環境などであればこれらの配慮はなくなるでしょう。

そのため、職場を選ぶことは非常に重要なことになります。職場選びの際は自分の困り感との相性をしっかり検討して選びましょう。

様々な方法で企業差調べをして面倒くさがらず、求人に合わせて配慮事項を変えていくことも検討してください。

特に配慮事項が複数ある方は応募する企業合わせて取捨選択したり変更すること意識してください。

ポイント2:配慮事項には直接的な配慮と根本的な配慮の2つがある。

直接的な配慮と根本的な配慮というのは私が作った言葉であり、この考えは私の持論なので、様々な意見があると思いますが、これも覚えておいてほしいポイントです。ここではこの2つについて説明していきます。

直接的な配慮とは何か?

直接的な配慮とは「障害特性の結果として表面に出てくる問題に対する配慮」です。対処療法的な感じでしょうか。

例えば「空気が読めないから空気を読もうとしすぎて緊張しやすくその結果疲れやすい」という特性を持っている人が配慮事項として「休憩を通常より増やしてもらう」ということが直接的な配慮事項です。

メリットは

        • 「疲れやすい」という特性に対する直接的な対策なので伝えやすく、相手もわかりやすい。
        • 比較的配慮が簡単な場合が多いので企業側の負担が少なく配慮してもらいやすいということです。

デメリットは

        • この人の特性は空気が読めないことであり、この特性に対する対処ではないので空気が読めない事で疲れるということは変わらず根本的な対処にはなりません。

根本的な配慮とは何か?

根本的な配慮は障害特性の根本的な部分に対する配慮です。

先程の例で言いますと「空気が読めないから空気を読もうとしすぎて緊張しやすくその結果疲れやすい」という特性を持っている人が空気読む必要のない環境、例えば一人でやれる環境設定や部署に配属してもらうこと。空気が読めていないことは知ってもらいそのことで叱責しないなどでしょうか。

メリットとデメリットは直接的な配慮の反対です。

リットは

      • 根本的な特性への配慮なので、疲れやすいという目に見える問題も解決するし、働く上で困り感がほぼなくなります。

デメリットは

      • 根本的な部分は相手にはわかりずらく説明してもあまり理解されない場合があります。
      • 企業側の負担が大きい場合がある。
      • そもそも自分も根本的な困り感は把握していない場合があり、説明が難しいことがあります。

この2つの使いわけですが、できれば根本的な配慮を優先しつつ、企業側の負担などを検討して直接的な配慮のどちらにするか選ぶというのがよいと思います。

今回はもったいぶって本題に行っておらず申し訳ございません。しかし、これは記事の数を稼ぐためではなく、本当に知っておいていただきたいから書いたものです。そして私の記事作成能力の低さのせいです。

できれば、次で最後まで書ききろうと思っていますので、次も読んでいただければ嬉しいです。

この記事が少しでも誰かの役に立てば幸いです。