トークスピードを落として話し下手をカバーしよう

2021年8月10日

「頭の中が上手に整理できない」「何を話したら良いかわからなくなる」「内容が上手くまとまらない」「緊張するとうまく話せない」うつ病や発達障害の有無に関わらずそういう人がいると思います。ぜひ、話すスピードをゆっくりにしてみてください。もしかしたら、今の悩みが緩和するかもしれませんよ。これも話すテクニックの一つです。自分のトークスキルの選択肢として持っておくことをおすすめします。

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身も蓋もないけど、可能ならメモを見ましょう

身も蓋もない話ですが、許される環境ならメモを読みましょう

障害者雇用の面接などでは「緊張しているのでメモを確認させてください」と言えば、大抵の場合はOKを貰えると思いますそういう例を聞いたことがあります。

またメモを書いておけば、場合によってはメモを相手に見せてお終いということも可能かもしれませんむしろその方が記録に残るのでお互い助かるという場合すら考えられます。絶対に自分の口から伝える必要があることばかりではありません

大切なのは「自分の口で話すことが重要な場合かどうか?見極め、方法をを選ぶこと」と、「相手に伝わること」です。苦手なことをわざわざしなくても良いならしないほうが良いと私は思っています。病院の診察はメモを渡してそれを読むくらいでも良いと思います。

どうしても、メモなしで話さないと行けない場合は、今回ご紹介する話すスピードをゆっくりにする方法を試してみてください。

なぜゆっくり話すと話し下手をカバーできるの?ゆっくり話すメリットと一緒にご紹介

どうしてもメモを見ずに会話しないといけないときがあると思います。そういう時はトークスピードを落とすことを試してみてください。でも、なぜトークスピードを落とすと上手に話せるようになるの?と疑問に思う人もいると思います。ここではその疑問についてお答えしていこうと思います。

【ゆっくり話すことで話下手をカバーできる理由】

その1:脳のメモリに余裕が生まれ、考えながら話しやすくなる

話すことだけに限ったことではないのですが、速い速度で情報を処理しようとすると、多くの脳のメモリを使用し、処理を失敗しやすくなります。「ゆっくりならできるけど、スピードが上がるとミスした」ということを色々なことで経験したことがある人も多いのではないでしょうか。

話すスピードを落とすと脳のメモリに余裕ができ、内容を頭で考えながら話することがやりやすくなります。

その2:思い出す時間稼ぎができる

何を話すか事前に暗記していたけど、忘れてしまい中々思い出せないということもあると思います。それもゆっくり話すことで思い出す時間をとることができます。その結果、ゆっくりですがスムーズに話すことができるようになります。

その3:相手が早口の場合は相手のペースに流されない。冷静に対処できる

私は、話相手が早口だとそれにつられて早口になったり、「早く回答しないと」と焦ってしまいます。私みたいなタイプの人はゆっくり話すことで、相手のペースに乗らず、そして自分の感情にも流されずに自分の話したいことを話すことができます。

【ゆっくり話すメリット】

その1:相手をクールダウンできる可能性あり

相手が感情的になっている場合に、こちらがゆっくり話すことで相手もクールダウンできる場合もあります。相手の感情に合わせた話し方をせず、こちらがゆっくり話すことで、火に油を注ぐことなく、お互い冷静に話し合いができる可能性が上がります。

その2:「丁寧」とか「しっかりと話している」という印象を与えられる

どんなことも良くも悪くも捉えることができます。ゆっくり話すことは「イライラする」「頭の回転が遅い」と捉える人がいる反面、丁寧に言葉を選んでいる」「落ち着いている」「しっかりと伝えようとしている」という印象も与えます。相手や状況にもよりますが、私はゆっくり話すことは前向きな印象を与える場合が多いと思います。

ゆっくり話すコツ

コツその1:句読点(特に「。」で少し間をとるように話す)

これが一番簡単にゆっくり話すコツだと思います。「。」のところで軽く呼吸をするのも良いでしょう。どこで「。」がくるかわからない!という人は~です。」「~だと思います。」など文章の最後に自分が使うフレーズを意識しておいて、そのフレーズを言った後に少し間を取ると良いでしょう。

コツその2:短い文章を沢山話しましょう。短い文章を接続詞を使ってつなげるイメージ

一つの文章を短くすることで句読点の数が増えるので、間を置きやすくなります。また、一文が長いと構成が複雑になり、伝わりにくくなりますし、考えながら話す難易度が高くなります。

文章を書くときもそうですが、一文を短くすることは、相手に伝えるのが苦手な人にはぜひやっていただきたいです。

コツその3:「結論」や「絶対に伝えたいこと」を最初に言う。

とりあえず、最初に「結論」や「絶対に言いたいこと」を言ってしまいましょう。そうすることで、どんなに途中で話がグダグダになっても相手に言いたいことが伝わらなかった。言えなかったという事態を回避しやすくなります。

余裕があれば、「最後にもう一度繰り返しになりますが」とか「話すのが下手で上手にお伝えできていないかもしれないのでもう一度言わせてください」前置きして、もう一度、「結論」や「絶対に伝えたいこと」を言うのも良いでしょう。そうすることでより自分の話が伝わりやすくなります。

練習してみましょう

    1. 自分で何かを読む
    2. タイムを測る
    3. 今度はゆっくり話してみる
    4. そのタイムを測り、感覚を覚える

できれば録音して聴き比べると良いです。録音すると客観的に自分の話し方やスピードを評価できます。ゆっくり話しているのを聴いても違和感がなく、そして自分も話しやすいなら、あなたにこの方法は合っているということです。

自分に合うか試してみて!!

もし、「話すことは苦手だけど、普段はそんなにゆっくり話していない」という人はぜひ試してみてください。トークがうまく行くとそれが自信になることもあります。そしてその自信が次の行動の原動力になります。リスクやコストがほぼ無いので騙されたと思ってやってみてください。何事もトライ・アンド・エラーです。

この記事が少しでも誰かの役に立てば幸いです。