できなくても良い。だけど、「できない」自覚は大事。
障害を持っているとできないこと、うまくいかないことがあります。それが原因で落ち込んだり、他人から馬鹿にされたりすることもあると思います。そして自分を責めてしまう人もいるでしょう。そんな人に私がお伝えしたいことがあります。それは「できなくても良いけど、できないことは受け入れてください」ということです。
一番最悪なのは自分ができないことに気づいていないことなのです。そういう意味では「できないことで落ち込む」ということは最悪ではないのです。今回はできない自覚の大切さについてお話しようと思います。
Contents
なぜできないことを知るのが大切なのか?自覚がないと何が起きる?
一言でいうと「できない」という自覚がないと問題が発生します。
自覚がないので、何度も同じ失敗を繰り返します。そして何度も注意を受け怒られます。しかし、自分のせいだという自覚がないので、相手のせいにします。その結果、人間関係の悪化し退職する。最悪、鬱になります。
このような負のスパイラルにハマりやすいです。
就労移行支援事業所内だと人間関係の悪化ということは少ないかもしれませんし、うつにならないように職員がフォローします。
しかし、ストレスが溜まるのは変わりないでしょう。
こんなことが本当に起こるのかと思うかもしれませんが、発達障害の特性は分かりづらい場合もあり、自分の特性のせいで「できない」という自覚がないということはあります。
原因は様々。私にはわかりません。
では、なぜ自分ができていないことを自覚できないのでしょうか?「認知の歪み」「客観視ができていない。もしくはできない」「プライドが高い」「障害特性かどうかグレーで自分の障害のせいでできないということに気づかない。」色々思いつきます。原因は人それぞれでしょうし、私は医者ではないので確かなことは分かりません。
すみません。
ただ、原因はわからなくても対処ができればそれただ、原因はわからなくても対処ができればそれで良いと私は思います
自覚できればどんなメリットがある?
自分ができない事を自覚すると自分の存在が否定されたように感じる人もいるでしょうし、落ち込む人もいるでしょう。自然な感情だと思います。
しかし本当は落ち込まなくても良いのです。なぜなら自覚ができることで得られるメリットがあるからです。
ここでは簡単に自覚するメリットを書いていこうと思います。
メリットその1:同じ失敗を繰り返しにくくなる
自分は「できない」と自覚があると対策を立てるなり、諦める何かしらのアクションを起こせます。その結果同じミスを繰り返さなくなります。
メリットその2:自己肯定感を保ちやすくなる
できないということで自己肯定感が落ちそうですが、できない自分を認め、そこからアクションをすること状況が好転して、最終的に自己肯定感が上がることがあります。
メリットその3:人間関係悪化の可能性を減らす
できないことを自覚せずに同じ問題を起こすと、「あいつは反省していない」とか「傲慢だ」とか悪い印象を相手に与えてしまう可能性があります。自覚することでこれらの可能性を減らせます。
メリットその4:配慮してもらえる・助けてもらえるようになる
できない理由が障害であっても基本的にこちらがそれをお願いしないと相手は配慮してくれません。もちろん、何も言わなくてもわかってくれる人もいるでしょうがそういう人は残念ながら少数でしょう。
しっかりと自分のできないことを自覚していないと相手に配慮をお願いできません。
どうやって「できない」を自覚するのか?自覚する方法をご紹介
「できないことを理解する必要性やメリットはわかっていても、どうやって自覚するのかがわからない」という人もいるでしょう。
ここでは具体的にどうすれば良いかをご説明していきます。
「できない=ダメなこと」という考えすぎない
最初のステップとしてこれが大切です。何かできないことに直面したらこのことを思い出してください。
これには理由があります。「できないことはダメなこと」と考えすぎると、自分ができないことを受け入れることができなくなります。受け入れることができないと自覚しなくすることを拒否します。その結果、自覚できなくなります。
まずはできないことを受け入れて、その上でどうするか考えることが大切です。
そのためにもまずは「できない=ダメなこと」と考えないようにしましょう。
過去の自分を振り返ってみる
過去の自分を振り返って見て同じような失敗を繰り返していないか考えてみましょう。そうして努力や工夫していなければ努力や工夫をしてみましょう。
自分で努力や工夫の仕方がわからに人は支援員やカウンセラーや医師など誰かに相談してみるのも良いでしょう。
そうして、何度やっても問題が解決しない場合は「自分はできない」と判断しても良いでしょう。
何をもって自分はできないと言っているのか?を明確にする
自分の能力を評価する時に人と比べることは大切ですが、注意が必要です。
「自分はできない」と思っている人でも、たまたま同じ環境にいる人が優秀すぎたということは結構あります。
まずは自分は「誰と比べて」「何と比べて」自分ができないのか?を明確にしましょう。
その際は、しっかりと客観性を持たせることが重要です。
自分の能力を評価する時に人と比べることは大切ですが、注意が必要です。
「自分はできない」と思っている人でも、たまたま同じ環境にいる人が優秀すぎたということは結構あります。
まずは自分は「誰と比べて」「何と比べて」自分ができないのか?を明確にしましょう。
その際は、しっかりと客観性を持たせることが重要です。
上の「誰と比べて」「何と比べて」自分ができないのか?明確にするということに関係してくるのですが、世間一般の価値観に照らし合わせて自分の能力を判断することが重要です。
世間の価値観とズレていると、周りからは見ればできいることをできていないと考えて落ち込んでしまったり、できていないことに自覚できないことが起こります。
そのため、「世間の普通や平均を知る」「世間の価値観を知る」「自分の周りの平均や価値観を知る」といったことが必要となってきます。
これらを知るために、新聞を読む。ネットを見る。TVを見る。といったことで世間の動きを知ることが重要となってきます。特に複数の新聞を読んで価値観を知ることは大切です。
他者の意見をしっかりと聞く
他人に指摘されることは辛いですし、腹が立つこともあります。しかし、できないことに気づく機会にもなります。
ポイントは、あなたの人格や価値を否定されたと捉えるのではなく、指摘をされたという事実だけ受け取ることです。その後、その指摘が本当に正しいものかどうか考えていきましょう。場合によってはその指摘は間違っている、ズレている可能性があるので、しっかりそれが真実かどうか検討することは重要です。
みんな最初はできない!できないからスタートするのは当たり前のこと
できないことをマイナスに捉える人は多いですし、私もそうですがみんな生まれたときはできないことだらけでそこからスタートしたはずです。それにできなくても何とかなることも沢山あるはずです。
このことを大人になるにつれて忘れていってしまうだけです。
まずは、できないことを自覚し、受け入れてそこから始めていきましょう。それはきっと良い人生のスタートになると思います。
この記事が誰かの役に立てば幸いです。